給料カットだけでない人件費削減策(13) パートタイマーの働き方

1. パートの仕事はタイプに分けて考える

①定型的業務-単純労働、繰り返し労働など。マニュアルを整備して定型化する。②専門職型-資格など一定の能力に限定して採用する。③キャリアアップ型-正社員と同様に育成する。

 

2. パートタイム労働者を活用する

パートタイム労働者の多くは女性である。「家庭と仕事を両立させる」「仕事を続けたい」そのような要望をしっかり受け止め、家庭と仕事の両立を支援する制度が不可欠である。パートの戦力化、効果的活用を考えることによって会社の負担を大幅に減らすことができる。

 

3. 短時間正社員制度をつくる

パートの中には「移動がない今の働き方で好きな仕事に専念したい」という人もいる。将来の結婚や出産のことを考えて、正社員転換制度とは別に、短時間正社員を創出して戦力化を図り、負担軽減を実現する。

 

4. モザイク職場化を進める

正社員、契約社員、派遣社員、パートなど、色んな雇用形態の人がともに働く「モザイク職場」が増えている。個人の希望に合わせて雇用形態を柔軟に選択できるようにすることで、個人の能力の発揮と会社負担の削減の双方が実現できる。

 

5. 非正規社員の職務領域を拡大する

非正規社員の職務領域を拡大することで、人件費を削減することができる。正社員の一般職の採用を非正規社員に置き換えたり、個人の希望によっては一般職として採用した社員を総合職に転換する。

 

6. 非正規社員に能力給を導入する

非正規社員にも、職務の違いや人事考課を時給に反映させるようにする。単純作業よりも専門職などの方が時給が高くなるように設定し、個人のやる気を引き出すとともにコスト削減と業績拡大につなげる。

 

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