出産後、職場復帰しない主婦を活用
出産を機にリタイアした主婦の力を活用し、国内最安レベルの給与計算代行業務を高品質に展開しているベンチャー企業の事例をご紹介します。
厚生労働省の調査によると、出産1年前に有職だった女性の第一子出産6か月後を調査すると、60%程度の女性が職場復帰をせずに無職であったという結果が公表されています。(厚生労働省「第一回21世紀出生児縦断調査」)
東京都新宿区に本社をおく、ママサンアンドカンパニー株式会社(Mamasan & Company株式会社)ではそのような職場復帰していないママ(主婦)の力を活用し、様々な企業の経理業務や給与計算の代行業務を引き受けています。
同社によると、職場復帰していないママ(主婦)の方は、妊娠というやむを得ない理由で仕事から遠ざかっており、「仕事についていけなくなった」とか「職場でうまく馴染めなかった」というネガティブな理由で退職したわけでないため、かなりのハイスペック人材が眠っている状況があるようです。
実際にママサン アンド カンパニー株式会社に登録している主婦の中には都内の有名私立大学を卒業後、外資系証券会社の総合職として活躍していた人材など、一般的な中小企業では採用するのが難しいレベルの人材も複数名、在籍しています。
また同社では、そのような主婦を3階層に分け、マネジメントをするという仕組みを採用、顧客企業のアウトソーシング業務を受託しています。先のような外資系証券会社で活躍していたようなママさんは3階層のトップの位置づけであるリーダーママとして顧客先で業務分析のMTGに参加するなど、一般のビジネスマン顔負けのハードな業務をこなしています。
高い帰属意識、モチベーションを維持するママさんの組織作り
同社では、リーダーママ・サポートママ・オペレーションママという明確な階層と昇進制度を設定し、経験や仕事の能力に応じて昇進が可能になる仕組みを取り入れています。
3階層に分類されたママさん組織は顧客企業からアウトソーシングされた業務ごとにチーム編成されています。
同社では、このママさんチームのロイヤルティマネジメントが同社の競争力の源泉だと捉えており、チームに属する責任感と安心感を高めるとともに、業務内容の説明や引き継ぎ、個々の能力アップのための以心伝心な教育に力を入れています。
在宅で業務に取り組むママさん(主婦)のためにバーチャル空間で共感力・共有力を育成できる仕組みを採用しており、連帯意識が高い会社組織に匹敵する組織作りを実現しようと注力しています。