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チラシ代・印刷コストを大幅削減する方法と成功事例

スーパーマーケット・ドラッグストア・飲食・不動産・住宅販売会社・パチンコホールなど頻繁にチラシを活用する企業向けにチラシ代削減、印刷コストの削減事例をご紹介します。

まず、具体的なコスト削減事例の前に、チラシ代や印刷コストを削減するための観点をおさえましょう。

 

チラシ代や印刷コストを削減するために発注先の印刷会社の設備を把握する

印刷業の印刷設備は多種多様です。
大型の輪転機を持つような大規模な印刷会社から、小型の印刷機しか保有しない小規模な事業者、場合によっては印刷設備を持たずにWEBで受注だけを行い、実際の印刷業務はアウトソーシングしている会社など千差万別です。
このような保有設備が発注者側のコストに影響を与える部分は発注ロットです。大型設備を持つ企業ほど、発注部数が多い場合は安くなります。逆に発注部数が少ない場合は割高になるケースもあり、部数により複数の印刷会社を使い分けることがコスト削減には有効となる場合があります。
また、デザイン性にこだわらない印刷物などは、社内で内製化する方が安いケースが多くあります。近年は印刷機も様々なものが開発されていますので、カラー印刷であろうとも、コストダウンが可能になるケースがあります。

 

デザインと印刷を分けて見積もりをとる

発注企業は、デザインと印刷業務を同一の会社に依頼するケースが多いと思います。しかし、デザイン料(版の作成代)は印刷会社によって見積もり基準がバラバラです。頻繁にチラシ誌面を変更する場合はデザイン料が安い会社と印刷会社の組み合わせで発注する方が安くなります。
また、チラシ誌面のレイアウトをある程度、標準化することでデザイン料の削減交渉を行い、コストダウンを実現できる場合もあります。スーパーマーケットやドラッグストア・パチンコホールでは、チラシデザインを標準化しても、それほど集客や売上に影響しない場合もありますので、印刷業者にデザイン料と印刷費の内訳を示した見積もりを入手し、価格交渉を行うと成果が出やすくなります。また不動産会社や住宅会社の完成見学会などのチラシについても、対象物件の写真が入れ替わるだけで、基本的なデザインはほとんど一緒というケースなどはコストダウンができる可能性が高いです。

 

ロットをまとめて発注する

特に食品流通業やドラッグストアなどの最寄品の量販店はチラシを投入する頻度が高い傾向があります。また、GWや盆商戦、年末商戦、創業祭などはチラシサイズを変更することも多々あります。また、各店舗の競合状況などで、店舗ごとの別チラシなどを売上対策上、投入するケースも多く、非常に煩雑なチラシ計画になっているケースがあります。
このような場合、新規の印刷会社から見積もりを取るとしても、どれくらいの受注量が見込めるか判断がつきにくいため、思い切った見積もり(単価)が出せないケースがあります。
チラシサイズ・カラー・折込部数は最低限整理した上で、新規の印刷会社に見積もりをとることで、現状よりも安い単価を引き出せる場合があります。
積極的に出店を重ねて、チラシ部数が増えている企業はぜひ、この方法で新規に印刷会社に見積もりを取られることをお奨めします。

 

食品スーパーマーケットF社(年商130億円)の印刷コスト削減事例

スーパーマーケットF社では、週末と平日の週2回チラシ折込をしていました。週末はサイズが大きいチラシ(四つ切サイズ)で、平日はサイズが小さいチラシ(八つ切りサイズ)を活用していました。出店で折込エリアも増えてきていますが、新店の売上状況は芳しくなく、チラシ費用の削減が幹部会議で検討されました。その際、チラシサイズを八つ切りサイズに変更し、繁忙期以外の全チラシのサイズを統一することにしました。この変更で、まず折込コストが大きく削減されました。さらにチラシサイズにより、2社に分けていた発注先を1社に絞り込むことに着手しました。その際、経費削減コンサルタントのアドバイスに従い、デザイン料金と印刷料金を別々に見積もってもらうことにしました。
新規の印刷会社にも2社、M競争見積もりに参加してもらい、計4社での競争入札の結果、約11,000万円かかっていたチラシ関係のコストを2,500万円削減することができました。

 

不動産系住宅会社K社(年商3億円)のチラシコスト削減事例

関西地区で住宅販売を手掛ける不動産会社A社の受注パターンは完成見学会をチラシで告知し、内覧者を集めて見込み客化していくというものでした。
ただ、完成見学会については、同じエリアで複数回実施すると、徐々に反応率が下がるため、反応率を高めようとチラシ誌面をあれやこれやと変更するたびに無駄なデザインコストがかかる状況に陥っていました。気が付けばチラシ代が多い月では、500万円を超過している場合もあり、販促費負担を見直すことになりました。
そこで同一エリアでチラシを折り込む場合は最大でも月に2回とし、誌面も過去のチラシを精査して、最も反応率の良いもの内2種類を標準的に活用し、来場者特典だけを変更していくことにしました。その結果、チラシを投入する間隔が正常化されたことやデザイン料がコストダウンできたことで、3,000万円費やしていたチラシ関係のコストを25%削減することに成功しました。K社では、その削減できたコストをWEB集客に取り組むべく、HP作成費用やリスティング広告に活用され、売上増加を達成しておられます。