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【独立開業介護事業者必見!】介護施設・デイサービスの集客、ウェブ活用3事例

介護業界の集客についてもウェブの重要性が高まってきています。デイサービス、住宅型有料老人ホームやサービス付高齢者住宅、介護付き有料老人ホームを運営する事業者向けのITサービスを運営し、上場を果たしている企業も登場しています。介護施設の集客でウェブを活用して成功している事例を紹介します。

 

事例1)介護福祉業界もインターネットで集客をする時代

介護福祉業界でも集客にインターネットを活用する事業者が増えてきました。インターネット経由で問い合せを獲得するためには、検索結果で上位表示されることが必然です。ホームページ制作会社に任せきりでは、上位表示させることは不可能です。

まだまだ介護福祉業界では、インターネットへのリテラシーが低く、ホームページ経由の集客を重要テーマと考えていない事業者が多いかと思います。
ただ、近年では介護福祉施設を検索するためのポータルサイトや介護施設の集客に専門特化したホームページ制作事業者などが登場し、それらを活用する介護福祉事業者も増えてきました。

今回は自社サイトからのご利用者の集客について考えてみたいと思います。
最近はホームページ制作業者では、WORDPRESS(ワードプレス)、ブログ型ホームページなどのキーワードがよく使われています。
これらは、ひとえに「ホームページの更新がしやすい」ということが重要であるというネット活用の潮流を表しています。
グーグルなどの検索エンジンは、WEBサイトの更新頻度を重視しており、更新頻度が高いサイトほど、「まめに手が入っている優良なサイト」と評価します。

従来のHTML方式ですと、インターネット初心者には使いこなすのは難しく、ホームページの更新は専門業者にお願いするしか選択肢がありませんでした。
ホームページ作成業者も作業の手間があるため、有償のケースが多く、全く更新されず放置されるWEBサイトがたくさん存在することになってしまいました。
このようなサイトは「高齢者住宅」×「地名」などの検索キーワードでも2ページ、3ページ目にしか表示されず、検索者になかなか見つけてもらえない状態となっているものが多くあります。

ワードプレスであれば、インターネットに精通していないスタッフでもWORDを使うような感覚でWEBサイトを更新することができます。結果的に自施設の情報をタイムリーに発信することができますし、特定のキーワードで上位表示をさせたい場合は、そのキーワードを含んだブログのコンテンツを大量に投稿するなどの方法でSEO対策に気軽に取り組むことができるようになりました。

 

インターネット業界ではロングテールキーワードの重要性に注目が集まっていますが、介護業界でいえば、“入浴支援”“入浴介助”“歩行訓練”“インスリン”“胃瘻”“低料金”などに「地域名」をプラスしたキーワードは、ご利用者のニーズを端的に表しており、対応が可能な高齢者住宅や介護施設ではロングテールキーワード対策が有効になるでしょう。
コンテンツの充実のさせ方としては、これらのキーワードに関するスタッフ研修会を実施したことをブログで紹介したり、重度者への対応事例などを紹介する方法などが考えられます。

また、コンテンツを増やすことで、施設の専門性や差別化ポイントが自然と充実していき、サイトの閲覧者に強烈なアピールとなります。
ぜひ、今からサイトを立ち上げられる場合はCMS方式など、自社での更新が簡単にできることを優先していただきたいと思います。

仮に自社サイトがHTML方式で作られている場合でも、ワードプレスで更新できるブログを連結することもできます。その場合はHP作成を依頼された業者などにご相談されれば、対応してもらえるかと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

事例2)ポータルサイトを上手に活用する

住宅型有料老人ホームやサービス付高齢者住宅だけでなく、最近はグループホームやデイサービスでもウェブを使った集客に力を入れる施設が出て来ました。ウェブ集客のポイントはケアマネージャーへの情報提供の仕組み作り、従来とはひと味違った手法です。

介護業界の集客についてもウェブの重要性が高まってきています。実際に住宅型有料老人ホームやサービス付高齢者住宅、介護付き有料老人ホームを運営する事業者向けのITサービスを運営し、上場を果たしている企業も登場しています。

 

ケアマネージャーへの営業が苦手な施設は耐えるしかない

元来、グループホームなどは業歴が長い施設が多く、大半は満室かそれに近い状態となっており、集客への問題意識もそれほど高くありません。
そういった背景からWEB広告費用を使ってまで入居者にPRするという感覚もなく、サービス提供を目指すIT事業者もほとんど存在しませんでした。

ただ、こういった業歴の長いグループホームなどの介護保険施設にも当然に集客の競争はあり、近隣に特別養護老人ホームが開業した場合などは入居者が一挙に転居して入居率が大幅に低下することがあります。
このようなケースでは普段はあまり行っていないケアマネージャーへの紹介促進の営業活動が必要となり、スムーズに満室状態に戻せずかなりの時間を要するケースも散見されます。

 

ケアマネージャーへの情報提供の仕組みづくり

頼れる介護では、そのような集客ニーズが低い介護保険施設については、定員当たり月額100円という低料金で広告掲載を提案している上、空室情報やイベント開催情報を即、エリア内のケアマネージャーへの告知できる仕組みが実現されています。

この仕組みづくりは実際に居宅介護支援事業所に訪問し、ケアマネージャーに利便性を説明してまわるという地道な努力で実現されています。
全国規模でサービス提供するのは少々時間が必要ですが、現在は大阪府内や神戸市などでサービス提供ができる体制が構築されています。ケアマネージャー側から見ても地域内の介護保険施設の空室情報やイベント情報がタイムリーに把握できることは利点であり、サイトを定期的に閲覧するケアマネージャーが多く存在します。

また施設の動画作成やスタッフブログ掲載も可能な仕組みとなっており、ケアマネージャーが利用者に施設の概要や魅力を伝えやすくする仕組みづくりが可能なシステムとなっています。

 

住宅型有料老人ホーム、サービス付高齢者住宅もケアマネからの紹介は多い

このように従来のポータルサイトと比較すると、ケアマネージャーのアクセスが格段に多いのが、このサイトの特徴になっているわけですが、住宅型有料老人ホームやサービス付高齢者住宅の集客においてもケアマネージャーからの紹介は、重要な入居者獲得のルートであり、この特徴を高く評価した運営事業者の広告掲載の問い合わせも多数あるようです

 

事例3)ポータルと自社サイトの使い分けで高齢者住宅のインターネット集客を成功させる

介護施設を紹介するポータルサイトも多数登場してきており、インターネットで高齢者住宅を探すのは、もはや当たり前の時代。ポータルサイトは「地名+高齢者住宅」などの検索キーワードに強く、ほとんどのエリアで自社サイトより上位表示されます。ポータルサイトは上手に利用しつつ、自社サイトならではの情報提供を目指す。ポータルと自社サイトの使い分けについて考えてみましょう。

近年は介護業界でも、特に集客面においてインターネットの重要性が増してきています。
介護施設を紹介するポータルサイト運営企業も多数登場してきており、インターネットで高齢者住宅を探すのは、もはや当たり前の時代になったといえます。

ポータルサイトは非常に多くの施設の情報を掲載しているため、「地名+高齢者住宅」などの検索キーワードに強く、ほとんどのエリアでポータルサイトが上位表示されます。
ご自身の施設を検索した際も、ポータルサイトが検索にヒットして、「なんで、頼んでもないのに、掲載されているんだろう?」と思われた方も多いのではないでしょうか。

話が横道にそれますが、ポータルサイトを制作する会社はクロールと呼ばれるインターネット上の情報をコピーする技術で、非常に短期間で全国の介護施設が掲載されたような大規模なサイトを構築することができます。そのため、わざわざ人力で手間をかけて施設の情報を集める必要もないので、掲載依頼をしていない施設であろうが、なかろうが掲載してしまうという事例が多くあります。

このような作成過程は微妙なポータルサイトですが、地域ごとにたくさんの施設が掲載されていて、様々な検索条件にも対応していることから、利用者(家族)側からすれば、とても便利なサービスです。最近は、料金やアクセス地図にとどまらず、「施設のこだわり」「スタッフ紹介」「医療対応」「周辺案内」などの情報や写真も、豊富に掲載できるように工夫されているものもあります。
まず、入居希望がある方の候補施設のひとつに入るためにも、アクセスの多いポータルサイトに掲載されていること自体が、とても重要なことになってきています。特に新規に建設された施設については、いつまでも掲載されることがない場合も多く、必要であれば施設側からアクションを取り、掲載を検討することが必要となります。

ポータルサイトに掲載する場合のポイントは同一エリアの他施設に対して、情報の“質”と“量”で圧倒するくらいに書き込むことです。空欄が残しているようでは、“やる気のない杜撰な施設”という印象を与えてしまい、その時点で候補から外れてしまうリスクがあります。また、有料掲載の契約をした場合は写真もサイトに公開できるようになるケースがあります。この場合の写真は、人気(ひとけ)がある写真を可能な限り掲載するようにすることをお奨めします。また、写真の点数は可能な限りたくさん掲載してください。
一般不動産の賃貸でも、写真点数の多い物件ほど、内覧希望が多く入ります。積極的に情報を公開することで、お客様の問い合わせや現地見学の時間や手間のリスクを引き下げる姿勢がとても重要です。

続いて自社サイトの役割についてふれます。
一般的にポータルサイトで発信できる情報は限定的であり、タイムリーな情報を提供するには適していません。また掲載できる情報量も制限があり、入居者希望者や家族が実際に施設見学に足を運ぶまでの納得感を得るのは難しいと考えた方がよいと思います。
ポータルサイトの出口は資料請求と割り切り、自社サイトで、実際に施設に足を運んでいただくための動機づけを行う考え方が妥当でしょう。

自社サイト上では、ポータルサイトでは、掲載が難しいスタッフブログや施設の雰囲気を伝えることに徹するとよいかと思います。写真についても自社サイトであれば、いくらでも掲載することができます。スタッフブログについては、施設内で行われているスタッフ向けの研修やご利用者からかけられたお褒めの言葉など、掲載していくと、アットホームな雰囲気が伝わりやすくなります。

また、自社サイトについては、直接検索のロングテールキーワード対策についても、検討されることをお奨めします。
どのような入居者をターゲットとして考えているかにも依りますが、“入浴支援”、“お風呂”、“リハビリ”、“歩行訓練”、“インスリン”、“センサーマット”など、個別ニーズがダイレクトに表れるキーワードについては、対策をとることで上位表示される可能性が高まります。
このようなキーワードで検索している方は、“即入居したい”といった切羽詰まったケースも多く、契約に結びつきやすいのが特徴です。

ポータルサイトでまず認知をしてもらい、自社サイトで実際に時間を作って現地見学をしたいという動機づけをするという役割分担をうまく、実現させることが介護施設のインターネット集客に有効ではないでしょうか。