介護現場の人手不足を支える電動昇降洗面台

他業種からの新規参入が相次いだこともあり、介護付有料老人ホームは今も増え続けています。
従来の「老人ホーム」のイメージとは異なる新しいタイプの施設が登場、営業・集客面で差別化すべく、各施設は独自の工夫で付加価値を提供しています。
立地や環境面はもちろん、付帯設備といったハード面、また、提供サービスやスタッフの技能といったソフト面でも、利用者やその家族のニーズにあわせた選択の幅が広がっています。

 

一方で、年間約28万人が離職するとされる介護現場では、慢性的な人手不足で仕事は過酷を極めています。スタッフのモラルは低下し、マスコミ報道を賑わす虐待事件、スタッフ間でもイジメやパワハラが横行して、人手不足な上に離職が相次ぐ負のスパイラルに陥っています。

 

ひとりひとりに合わせた洗面環境の実現

株式会社I&C(本社:大阪市中央区)の「人に寄り添う、洗面台。LAP」は、利用する人の身長や体勢に合わせて高さを変える、新しい電動昇降洗面台です。

車椅子や体の不自由な方も安心して使える特徴は、62cm~1m10cmの幅で上下に、手元のボタン一つでストレスのないスピードで洗面台が使いやすい高さに移動する点です。

サ高住などの個室洗面として付加価値をつける、特別養護老人ホームの共用洗面として現場の負担を軽減するなど、施設での利用はもちろん、高齢者が高齢者を介護する必要のある一般住宅でも電動昇降洗面台は注目を集めています。

入居者が変わり複数で器具を使用することがある施設の場合、体格や身体の状態により、使いやすさに差が出ます。また同じ使用者でも年齢を重ねると車いすを使用するようになるなど、身体の状態が変化します。

そのような中、使用する人が変わっても、身体の状態が変わっても、最適な高さで使用できる電動昇降機能を搭載した洗面台LAPが開発されました。

 

介護スタッフの負担を軽減し、施設の目玉の一つとなる

「介護付き老人ホームには、実に様々な方がご入居されています。ひとりひとりに真摯に対応するには、高さ調整できる洗面台が絶対に必要だったのです」

特定施設入居者生活介護「虹の夢 津」を運営する株式会社ヒラマツの平松大知専務が、このように話すのは、同所オープン半年前に、内定していた洗面台から「人に寄り添う、洗面台。LAP」に急遽変更した経緯があるからです。

「従来の高さ調整できる洗面台は上下させるときにどうしても介助スタッフの助けが必要でした。その点、電動であれば指一本で簡単に上下するので介助はいりません。」
「LAPをひと目みて気に入りました。オープンまで限られた時間でしたが、何がなんでも導入したかったのです」

その甲斐もあって、オープンから半年以上が経った今では、様々な状態の入居者に合わせてスタッフの負担なく洗面台の高さを変えることが実現、また入居者が面倒がる手洗いやうがい、口腔ケアを嫌がらないことで健康ケアができています。

「部屋ごとに洗面台の高さはバラバラになっています。入居者さま、ひとりひとりの状態は本当に違います。そこに洗面台が合わせてくれるコンセプトは面白いし、実用的です。パンフレットでも施設の目玉の一つとしてLAPを紹介しています」

 

日本に、世界に、電動昇降市場を確立させる

現在「人に寄り添う、洗面台。LAP」シリーズでは、最新の完全防水・脚のない電動昇降洗面台「LAP-Air」を開発、特許申請中です。
また同社では、オフィス向けに電動昇降デスク、医療向けに電動昇降診察台・昇降式看護記録カート、美容室向けに電動昇降洗髪台、愛犬家住宅やトリマー・新生児向けに電動昇降洗面台、高齢者住宅やホスピス・特別支援学級向けに電動昇降キッチンなど、様々な新製品を順次発表予定です。

代表取締役、佐田幸夫氏が掲げる将来ビジョン「日本に、世界に、電動昇降市場を確立させる」のもと、顧客のニーズに合った使い勝手の良く革新的な製品を生み出し、現場の負担軽減の一助となるように努力を続ける同社の元には、国内のみならず、中国やシンガポールをはじめとした海外からも多数の引合いが来ています。

高齢者施設に向けた電動昇降洗面台のご提案資料は、下記よりダウンロードが可能です。
また業界にかかわらず、「電動で昇降できる、こんな製品があったらいいな」があれば、一度同社(TEL:06-6226-7732)まで相談してみてはどうでしょう。

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