三幸福祉カレッジが介護士の定着率向上研修

福祉教育の専門校である三幸福祉カレッジを運営する株式会社日本教育クリエイト(本社:東京都新宿区)は、業界に就職・転職した方々が長く勤められる職場づくりを支援する専用サイト(http://www.create-ts.com/kaigo/)をオープンしました。

 

介護業界を取り巻く人の問題

ご存知の通り、少子高齢化により労働人口減少の問題は深刻を極め、福祉人材センター・バンクによりますと、介護福祉業界の有効求人倍率は3.98倍(平成28年2月時点)、つまり募集しても4社中1社しか採用が決まらない異常な状態が続いています。

しかし、本当に人材不足や採用難に直面するのは、むしろ高齢化と共に労働人口が急激に減少する、これからの10年と言われています。

採用が出来ないのは、どこの事業者も同じです。
今後介護事業者が取るべきは、一度、採用したスタッフを辞めさせないことと考えられています。

そのような中、三幸福祉カレッジでも、多くの卒業生が介護業界へ転職したものの、夢の途中で挫折するケースが多く、介護教育や供給だけでなく、受け入れ側の問題を解決すべく研修開発部を発足、介護施設向け職員研修を提供しています。

 

現場の経験値とモチベーション理論が融合

三幸グループが運営する東京未来大学モチベーション研究所は、日本で初めてモチベーションを科学的・専門的に研究する機関として設立されました。

同研究所が携わる、一般社団法人モチベーション・マネジメント協会では、一人ひとりが、今よりもっと活き活きと働ける社会の実現を目指して、「公認モチベーション・マネジャー」資格の普及活動を行っています。

三幸福祉カレッジの介護施設向け職員研修は、同カレッジの豊富な介護現場における経験値と、同研究所のモチベーション理論が融合。 組織運営やリーダーシップにおいてモチベーションを上げるための理論をベースに、定着率向上のための3つの柱「マネジメント力」「コミュニケーション力」「介護スキル」を強化するオーダーメイド型のプログラムです。

プログラムの一例を挙げると、アンガーマネージメントを用いたコミュニケーション力強化では、感情を正しく伝え、自身も相手にとってもストレスのない人間関係を構築するスキルを身につけます。研修後の目標設定にはモチベーション行動科学の要素を用い、一人ひとりに合った目標の高さや強度など正しく設定する事で成功体験が積めるような仕組み作りを提案。

もちろん厚生労働省が行う最大500万円まで受給可能な、人材確保・雇用管理改善、キャリア形成に関する金に対応する研修プログラムです。

 

現場指導者を育成する行動科学マネジメント

京都府は、全国に先駆けて「きょうと福祉人材育成認証制度」(http://kyoto294.net/)を創設しました。
当制度は、京都府が定める「新規採用者が安心できる育成体制」や「若者が未来を託せるキャリアパスと人材育成」など4分野17項目の認証基準をすべてクリアした「人材の育成・定着に取り組む福祉事業所」を認証、安心して就職できる事業所と行政が後押しする仕組みです。

特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人北丹後福祉会は、この認証を受けて研修費を京都府が援助する形で、同社の「行動科学マネジメント研修」を導入しました。

研修では、現場の主任クラスが主体的に考え、よりよい介護を実践するには、現場スタッフを育てることが重要と、コーチングの方法や、職員の自立を促す指導方法を学んでいます。

繰り返しになりますが、労働人口の減少により、介護業界はますます人の確保が難しくなるでしょう。また、世間一般の介護職に対する印象はマイナスイメージの方がまだまだ強いのも現状です。

しかし、介護に関わる仕事は人とふれあい、人の役に立ち、利用者は元より、その家族までも助けられるやりがいのある仕事です。
利用者、介護者、介護現場の3つの幸せを目指す三幸福祉カレッジは、介護施設の職場環境改善を通して、この業界で仕事をしたいと思う人が増えるような支援をして参ります。

 

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