中小企業の社長様より、「部下に上司を評価させるのがおもしろいのでは?」や「一緒に働く同僚が一番よく知ってるよね。評価させてみたい」との声を戴くことがあります。
その通りだと思います。
上が下についてわかるのは3年かかるが、下が上をわかるのは3日でいいといわれます。また、上司以上に一緒に働く人は日々の業務で痛いほど同僚の評価を思いしらされているでしょう。
ただし、人事評価表を配布して、被評価者(対象者)の評価について、上司・同僚・部下に点数をつけさせる方法はあまりうまく機能しません。以前、ライバルの課長どうしがいて、一方の課長がライバルの課長を意図的に低く評価したことが問題となったことがありました。
そうではなく、「この1年間で一番よくやった人は誰ですか?」と聞くのです。つまり、プラス面だけを評価するようにします。
できれば、その理由も添えてもらいます。記名式でも無記名式でもOKです。
「この1年間で能力が一番伸びた人は誰ですか?」
「この1年間で人格で一番向上した人は誰ですか?」
「この1年間で最も利他の精神が行動にあらわれた人は誰ですか?」
などなど、会社によっていろいろと考えることができるでしょう。
この手法は評価制度でも使えますし、報奨制度にも使えます。
多面評価のポイントは、「情報収集の一手段」として活用することです。多面評価を決定的な評価の要素として考えるとうまくいかないのです。
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