1 平成29年度 雇用助成金の特徴
1億総活躍社会に向けてお金の使われるという方向性は変わりません。キーワードは女性、若者、高齢者、研修、非正規社員です。また、多様な雇用形態、働き方など柔軟性のある制度導入にも呼び水がかけられています。
また、「生産性要件」というのも今年の特徴です。雇用助成金が生産性を向上させた企業には割増しされるというものです。
ただし、その生産性要件もねらって達成できるものではありません。助成金の支給申請を行う直近の会計年度における「生産性」が、「その3年前に比べて6%以上の伸びていること」等が求められています。
雇用助成金でいう生産性とは、
(営業利益+人件費+減価償却費+賃料+租税公課)÷雇用保険被保険者人数
となっています。この式からわかるように、人を減らして、人件費を減らして生産性向上はダメですよということになっています。
さらに、「生産性要件」の算定の対象となった期間中(3年間)に会社都合による離職者が出ているとダメとなっていますので、さらにハードルがあがってしまいます。
2 比較的”使いやすい”雇用助成金は?
福田事務所ではお客様向けに助成金の勉強会を行っています。そこで中心となるものをあげておきます。助成金と一口に言いましても、労力の割には受給額も少なく”うま味”のないものが必ず存在します。一方、”うま味”があるので支給申請が殺到し、すぐに予算がつきた、又はお金が出る蛇口を小さくするべく、審査が格段に厳格になり、思うように貰えなくなってしまうものもあります。
おススメ度合いを★印で示しておきます。内容の詳細はネットで検索してみてくださいね。
<キャリアップ・人材育成に役立つ助成金>
① キャリアップ助成金(正社員化コース)★★★
② 人材開発支援助成金(制度導入助成)★★
③ 人材開発支援助成金(特定/一般訓練コース)★★
④ キャリアアップ助成金(人材育成コース)★★★
<職場環境の改善に役立つ助成金>
① 職場定着支援助成金(雇用管理制度助成コース)★
② 人事評価改善等助成金★
③ 職場意識改善助成金(勤務間インターバルコース)★
④ キャリアップ助成金(諸手当制度共通化コース)★
<子育てなどの両立支援に役立つ助成金>
① 両立支援等助成金(出生時両立支援コース)★★
② 両立支援等助成金(育児休業等支援コース)★★
<採用・雇用に役立つ助成金>
① 特定求職者雇用開発助成金(特定求職困難者コース等)★★
② トライアル雇用助成金(一般/障害)★★★
③ 65歳超雇用推進助成金(65歳超継続雇用促進コース)★
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