退院・退所加算と退院・退所情報記録書(書式)

2018年の介護報酬改定において、医療との連携の中で大きく見直されたのが、「退院・退所加算」です。

医療機関や老人保健施設の退院前のカンファレンスに参加してケアプランを作成した場合、初回でこれまでの300単位から600単位、連携したのが2回であれば600単位から750単位まで報酬単価がアップしました。「会議に参加すること」をより評価する見直しです。
会議を開催しなくても職員と面談しても300単位から450単位を算定できるようになっています。主治医が忙しくケア会議が開催できない場合でも報酬単価はアップしています。

 

退院・退所加算 単位数

改訂前 改訂後
退院・退所加算(Ⅰ)
(連携1回)
カンファレンス参加 無 300単位 450単位
カンファレンス参加 有 300単位 600単位
退院・退所加算(Ⅱ)
(連携2回)
カンファレンス参加 無 600単位 600単位
カンファレンス参加 有 300単位 750単位
退院・退所加算(Ⅲ)
(連携3回)
カンファレンス参加 無 600単位 750単位
カンファレンス参加 有 900単位 900単位

 

算定要件

・「カンファレンス参加有り」とは、1回以上の担当医との会議(退院前カンファレンス参加等)に参加すること
・入院または入所期間中につき1回を限度、初回加算との同時算定は不可

今回はケアプラン作成に医療機関から得た情報を反映できるよう配慮された加算です。
カンファレンス参加の有無を問わず、初回分が引き上げられたのは、初回のケアプラン作成の手間と、退院・退所時の手間を明確にするためです。
医療機関側も診療報酬で「退院時共同指導料2」でリンクしていますので、今後より連携を勤めていくことがケアマネージャーには求められてくるでしょう。

 

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