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【中小零細企業のM&A】会社を売却する4つの理由

中小企業のオーナー経営者が事業を売却しようと考える理由は、主に4つに分かれます。
それぞれについてみてまいります。

 

 

後継者不在

社内に社長の子供など親族の後継者がおらず、会社を清算すると従業員や利用者に迷惑がかかるため、譲渡により事業承継を進めるケースです。
中小零細企業のM&Aでは、業種に関係なく事業承継を目的としたM&Aが最も多いと考えられます。

子供が他所でサラリーマンをしていて継ぐ気がないとか、社内にいるが今後の環境や本人の能力を考えると継がせられないとか、そのようなケースです。

東京商工リサーチによれば全国の社長の平均年齢は61.45歳、この中には後継者が決まっていない企業も多く、ボリュームゾーンである団塊の世代の経営者が引退する近い将来、後継者不在で会社を売却するケースがさらに増えそうです。

 

 

先行き不安・業績不振

中小の介護事業者は、介護報酬による収入が今後先細りすることに不安を感じています。
超高齢化社会は事業にとってポジティブですが、チェーン化し、経営の合理化が進んだ大手企業との競争は厳しくなっていくでしょう。
不透明な環境の中、事業をこれから先も運営し続けることに不安を感じ、資金力のある企業の傘下に入ったほうがいいと考える経営者も増えてくるでしょう。

現に、平成30年度介護報酬改定の直前時期には、当社にも毎日のように売却の相談があったのは、業界の先行きに不安を感じた経営者が、とりあえず選択肢としての事業譲渡も視野に入れておこうとの考えがあったからだと思います。

 

 

事業の選択と集中

複数の事業を行っている企業による、不採算事業やノンコア事業の売却です。
介護事業の場合、異業種から参入する企業が多く、経営環境の変化により、ノンコア事業を整理する意味でのM&Aが多くあります。
M&Aにより売却資金を獲得し、コア事業に経営資源を集中投下していくことを考えます。

安定収益が見込めて不況期に強い介護事業は、好況期に収益性の低さや人材難の問題もあり、事業の売却を検討する経営者もいます。
日本企業の場合、欧米のようにドライに選択と集中を繰り返すことを嫌う傾向がこれまでありましたが、昨今はそれをあまり気にしない経営者も存在します。
今後は戦略的に売却を進める企業が増えそうです。

 

 

創業者利益の獲得

M&Aの世界ではよく知られた話ですが、買い手企業は時に売り手企業にもなり得ると言われています。
いったん会社を売却して、それで得た資金を元に別のことをしたいという経営者も散見しますし、その別のことを買収によって始めようというケースもあります。

事業の立ち上げが好きで情熱をもって突き進むが、出来上がった事業を管理することに面白みを感じないタイプの経営者がいます。
特に介護事業の場合、従業員や利用者など、いわゆる「人の問題」で苦労する場合が多く、「そういうのは嫌い」「気持ちが乗らない」と素直に心情を話す社長も少なからず存在します。

いったん会社を売却して、また新たにビジネスを立ち上げる方が、社長自身の生き方にあっているのでしょう。

 

 

中小零細企業のM&Aの具体的な進め方

中小零細企業がM&Aを進める最初の一歩は、とにもかくにも情報収集です。

 

【買収を検討されている方】

理想の先が、いますぐに見つかるものでありません。

買収を検討される企業・個人は、できるだけ多くのM&A仲介サイトに登録をおすすめします。

登録無料、登録しても営業電話がかかってくるもでのもなく、要は新着情報がメールで届きます。

 

 

【売却を検討されている方】

記事中に書いているよう、M&Aの成約率は20~40%。

売却表明したからと言え、すぐ成立するものでありません。

また売却当初は仲介会社も一生懸命に営業活動しますが、買い手がつかなければ、段々と尻すぼみになります。

 

したがって、売却を検討する方も、複数の仲介会社と契約される事をおすすめします。

実は仲介会社は、これを嫌がります(本当は独占したい)。しかし成約率20~40%では、こちらも安心できず、打てる手は打っておきたいものです。

 

特に初期費用無料の仲介会社なら、なおさら相談してみてリスクはありません。

 

 

おすすめのM&A仲介会社を3社、ピックアップ

おすすめの理由は、①登録数が多い、②完全成功報酬、以上の2点です。

 

国内最大級の事業承継・M&Aプラットフォーム TRANBI【トランビ】
まずはトランビの登録は絶対におすすめです。

トランビの特徴は、法人・個人関係なく利用できる点です。

登録者数は20,000人以上、掲載案件2,000超で、国内最大級です。(2019年1月現在)

数億円以上の会社のM&Aから、数百万円程度の営業権やウェブサイトの売買まで、多岐にわたります。

売り手は手数料完全無料、買い手は、成約時にかかる3%の成功報酬のみです。

 

 

譲渡オーナー様は完全無料|事業承継M&Aプラットフォーム【ビズリーチ・サクシード】
テレビCMでお馴染み、ビズリーチもM&Aサービスを提供していますので、こちらも登録しておきましょう。

登録社数は5,000社、掲載案件は2,000件以上です。

こちらは法人のみが利用可能です。

売り手は手数料完全無料、買い手は、成約時にかかる2%(最低200万円)の成功報酬です。

先のトランビよりは、やや規模が大きくなりますが、それでも中小零細企業中心のM&Aです。

 

 

介護M&A仲介の専門サイト 【介護M&A支援センター】

介護福祉の業界専門の仲介会社です。

登録者数は5,000人、掲載案件は介護系で100件超です。

こちら誰でも利用可能ですが、個人への売却は積極的でないようです。

こちらは逆に売り手・買い手の双方に手数料(最大10%)がかかります。