小企業や店舗、施設が公式ホームページを制作会社に頼らず自作する方法を書いています。
今回の記事は、自作しWordPressホームページからの集客方法。
最も大事な部分です。
そもそもWordPressと聞いて「なんの事か分からないよ」という方は、まずこちらの記事「WordPressを使った公式ホームページの始め方【案外簡単です】」からご覧いただいた方が良いかもしれません。
WordPressとデザインテーマがあれば、手間をかけず、自作でもプロ顔負けの出来栄え、コストを大幅カットできるだけでなく、サイトの追加や更新が自由自在、「成果があがる」ホームページに育てていくことが出来ます。
成果とは、集客や採用面で問い合わせが入ること。
WordPressで公式サイトを自作すれば、PDCAを繰り返しながら、より成果があがるように更新を自分ですることが出来ます。
実は、こちらのTasucare(タスケア)も、このWordPressと有料のデザインテーマを使って自作しており、しかも制作者の私はウェブデザインのド素人、HTMLもCSSもほぼほぼ分かっていません。
そんな私でも、合計1000ページにも及ぶ、こちらのサイトを、ほぼ1人で作っています。
これまで、外注業者にそれなりに高い費用を払ってきた弊社が、自作に切り替えて約1年。
いま思うことは「こんな簡単な事なら、もっと早くしておけばよかった」です。
弊社も使っている有料のデザインテーマについては、こちらがお薦めです。
ウェブ制作素人の私が、数々の失敗と成功を繰り返した中で行き着いた方法。
どのようにインターネットで問い合わせを獲っていくべきかまとめました。
それでは、さっそく進めて参りましょう。
ホームページで問い合わせが入るために最も大切なこと
最も大切なことは、自然検索から自社サイトへの流入を増やすことです。
分かりやすく言えば、Google、Yahooです。
いくら良いコンテンツを書いても、検索結果に表示されないと意味がないです。
検索されるには、コンテンツの内容と共にウェブマーケティングの技術が必要です。
このウェブマーケティングの技術をSEO対策と呼びます。
問い合わせは、いわゆるSEO対策が全てです。
今回はシンプルですが、「非常に重要」な内容です。
ぜひ腹に落ちるまで、繰り返しお読みください。
問い合わせに必要なキーワード
Google検索する人は、そのモチベーションにより、3つのキーワードを使い分けています。
問い合わせが入るには、この「3つのキーワード」を軸にSEOを考えることが重要です。
【3つのキーワード】
- 商標キーワード
- 収益キーワード
- 集客キーワード
商標キーワード
商標キーワードとは、施設や店舗の名前です。
- 検索ボリューム 少ない
- 問い合わせ可能性 高い
商標キーワードで検索する人は、その施設を既に知っている人です。
具体的なアクションを起こそうとしている人が多い、インターネット集客を考える上で最重要のキーワードです。
収益キーワード
次に重要なのは、収益キーワードです。
商標キーワードに及びませんが、行動をおこす可能性の高い人が、このキーワードで検索します。
- 検索ボリューム やや多い
- 問い合わせ可能性 やや高い
具体的には、「スペアキー ●●市」や「カバン修理 ●●駅」、あるいは「スペアキー ●●市 評判」「カバン修理 価格」など。
「スペアキーが必要」「カバンを修理したい」と考えているけど、まだどこへ行くか最終決めていないグループです。
これらのキーワードから検索され、あなたのホームページが見つかれば、問い合わせが入る可能性の高いキーワードです。
集客キーワード
集客キーワードで検索する人は、すぐに問い合わせが入るかどうかは未知数です。
- 検索ボリューム 多い
- 問い合わせ可能性 低い
例えば「カバン修理 ファスナー」は集客キーワード。
検索のボリュームは多いかもしれませんが、その検索意図はマチマチです。
ファスナーの修理を自分でしようと考えている人かもしれません。
今の時点では御社の顧客ではないかもしれませんが、将来的にはその可能性を秘めたキーワードです。
インターネット集客における課題3つ
この3種類のキーワードをきちんと抑えてSEO対策を打てば、問い合わせが入ります。
小企業や店舗、施設インターネット集客を考える上では、これが「ほぼ全て」です。
ここ重要ですので図示します。
*3つのキーワードとボリューム・売れやすさの関係
インターネット集客における課題は3つ。
・商標キーワード対策・・・施設や店舗名で検索してもらうようにすること、つまり知名度を上げること。あるいは施設や店舗名で検索された時に確実に1位表示させること。
・収益キーワード対策・・・あらゆる収益キーワードに顔を出すこと、つまり選択肢の中に入れてもらうこと
・集客キーワード対策・・・見込み客の役に立つ情報を発信し、認知と信頼をえること
今回は、「商標キーワード」と「収益キーワード」について、具体的な対策を提示していきましょう。
商標キーワード対策
WordPressの初期設定
商標キーワードについて出来るSEO対策は限りがあります。
ただWordPressの初期設定については間違いなくしておきましょう。
初期設定方法については、こちらに詳しく書いています。
外部リンクの獲得
外部のサイトで、自社のことを紹介してもらって自社ホームページへのリンクを貼ってもらうことを「外部リンク」と呼びます。
サイトからの外部リンクは、自社の知名度を上げると同時にSEO対策に貢献します。
特に、そのサイトが有名サイトであれば効果絶大です。
もし知り合いに有名サイトがあれば、外部リンクを依頼してみましょう。
SNS・YouTube
業種によってはSNSやYouTubeが商標キーワード対策になります。
ただしSNSやYouTubeの場合、中途半端な取り組みは成果を生みません。
有名なユーチューバーが毎日動画を配信しているのは、それくらいで取り組まないと成果が生まれないからです。
本業があり、かつホームページを自作して、さらにSNSやYouTubeとなると、物理的に取り組むのは難しいと思います。
しっかり取り組める法人に限ります。
予算をかけるなら、インターネット広告を使って、その手間をお金で買うのも、一つの考え方です。
特に、Instagram広告やYouTube広告は今も成長途中であり、Yahoo広告やFacebook広告と比べて広告効果が高いと言われています。
メディア対策
当社グループが運営するグランピング施設は、直近2年間で約40回のテレビ取材を受けました。
これにより商標キーワードの検索が増え、施設のホームページを訪れる60%が商標キーワードによるものです。
グランピングも目新しさがなくなり、造れば取材が来るという状況はありません。
取材ネタを常に企画し、テレビ局にこちらから提案しています。
収益キーワード対策
収益キーワードで自社ホームページに記事を書く
最初に収益キーワードの候補を挙げておきます。
例として「カバン修理」であげました。
- 地域系のキーワード 例)カバン修理 宇都宮駅
- クチコミ系のキーワード 例)カバン修理 感想
- 価格系のキーワード 例)カバン修理 最安値
- 悩み系のキーワード 例)カバン 壊れた
価格系や悩み系のキーワードは、これに地域名がプラスされます。
業種によって違いはあります。それぞれアレンジしてください。
キーワード選定の際は、「Google予測変換」も参考になりますし、外部サイト「Goodkeyword」も無料で使えるので参考にしてください。
こうして選んだ収益キーワード、例えば「カバン 壊れた」をテーマに、3000~5000文字程度のコンテンツ(記事)を自社サイト内にアップします。
タイトルは「パターン別 壊れたカバンの修理方法」になるでしょうか。例えばです。
文字情報と共に、関連性の高い画像や動画をアップすることも、特に最近は重要視されています。
キーワードで検索3位以内に入る事を目指しましょう。
参考までに順位別のクリック率です(2019年)
3位以内を目指す理由が分かると思います。2ページ目(11位~)以降になると、ほとんどクリックされません。
*検索順位別のクリック率
1位 | 31.19% |
2位 | 15.91% |
3位 | 10.07% |
4位 | 6.32% |
5位 | 4.28% |
6位 | 3.03% |
7位 | 2.19% |
8位 | 1.71% |
9位 | 1.38% |
10位 | 1.12% |
コンテンツを増やす&内部リンクの最適化
狙う収益キーワード毎に記事コンテンツが必要です。
狙うキーワードの数(コンテンツ数)は、多ければ多いほど良いです。
そしてコンテンツを増やすと共に、各コンテンツをリンクで繋ぎ(内部リンクと呼びます)、サイトの構造を最適化していきます。
この図では、「カバン 修理」が上位のコンテンツになり、その下に「カバン修理 価格」などのコンテンツがぶら下がっているイメージです。
このようにサイトの構造を、内部リンクを使うことで最適化していきます。
記事コンテンツはタイトルと章立て(Hタグ)で決まり
記事コンテンツで検索上位に入るには、内容はもちろんですが、タイトルと章立てが重要です。
ポイントは、タイトル、章の中に狙うキーワードを入れること。
すごく簡単な事ですが重要です。
簡単なことですが、案外取り組めていません。
重要なので、ここだけ別の機会に解説します。
PDCAによる改善
コンテンツを作成すれば、すぐ順位が上がるものでありません。
圏外から始まり、徐々に上がっていくイメージです。
早いもので3ヶ月、遅ければ半年から1年くらいかけて上がります。
したがって、3ヶ月くらい経った段階で順位をチェックし、期待通りに順位が上がっていない場合は対策を打ちます。
これも業種やキーワードの難易度によりますが、3ヶ月経過時点の検索順位と対策の目安です。
- 20位以上 順調です。そのまま進めましょう。
- 21位~50位 小さな改善が必要。記事タイトルの変更や内容の一部リライト(書きなおし)を検討しましょう。
- 50位以下 抜本的な改善が必要。
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなど、PDCAのための分析ツールの使い方は、また改めて記事を書いてみたいと思います。