平成28年　ホームヘルパーの年齢別平均給与・年収

厚生労働省が毎年調査、発表する賃金構造基本統計調査、平成28年度の賃金データです。
ホームヘルパーの法人規模別、性別、年齢別に、所定内給与（毎月固定的に支給される給与）、月次給与（残業代等、変動部分を含んだ給与）、賞与と概算年収（月次給与に１２を掛けて賞与を足したもの）を、紹介しています。厚生労働省のデータでは、5歳毎の年齢層別（例：20～24歳）の平均値であるのに対して、本資料は年齢層平均値より各年齢の平均値を算出、実用的に加工しています。

ホームヘルパーの年収の傾向
［全体］
・統計データの対象は全国のホームヘルパー9.1万人
・就業人口は女性4に対して男性１の割合である
・平均年齢は男性40.1歳、女性48.3歳と職種の高齢化が進んでいる
・ホームヘルパーの賞与は、他の介護系職種と比較しても少なく、男性が所定内給与の年間1.2ヶ月分、女性が年間1.5ヶ月分である
［男性］
・男性ホームヘルパーの平均年収は約317万円である
・男性ホームヘルパーの半数以上は、法人規模10～99人の中小規模の法人に所属している
・男性ホームヘルパーの平均年収は、横這いで、年功的な要素はあまりないが、年収カーブは40歳をピークに60歳までの20年間で約90万円下がっている
・男性ホームヘルパーの所定内月労働時間は169時間、残業時間は月10時間である
・規模別に見れば、企業規模1000人以上の平均年収が、他の平均より約30万円上回っている
［女性］
・女性ホームヘルパーの平均年収は約316万円（48.3歳）
・女性ホームヘルパーの平均年収は、横這いで、年功的な要素はほぼないと言ってよい
・企業規模別に平均年収を比較すると1000人以上規模が10～99人規模の年収を約70万円上回っており、規模による年収格差が著しい