今さら聞けないデイサービスの種類と法的な位置づけ

介護事業所の有名どころとしてデイサービスというものがあります。

しかしこのデイサービス、実は実際に勤務している人でもあまりその法的な位置づけについてはご存知でないということがあり、他の事業所とはどのような違いがあるのかと聞かれてもいまいち答えられなかったりします。

しかしこのデイサービスの事業所の種類や特徴についてしっかりとした知識を持って利用者さんやそのご家族様に応対することで、より集客効果を上げることができるようになります。今回は今更聞けないデイサービスの法的な位置づけやその種類について、MSWの筆者が解説していきます。

 

デイサービスは正式名称を通所介護という

デイサービスとは正式名称は通所介護(以下デイサービス)であり、介護保険法に位置づけられています。

デイサービスも多種多用であり、それぞれの事業所で特色を出そうとしています。

種類とその規模は下記の通りです。

1)小規模型デイサービス(10人以下)
2)通常型デイサービス(19名以上)
3)リハビリ特化型デイサービス(事業所で定員を決めている。小規模が多い)
4)入浴に特化したデイサービス(これも小規模が多い)
5)療養通所介護(9人以下、重度要介護者、看護師が配置義務あり)
6)その他

※1)3)4)5)は平成28年に地域密着型サービスに移行しました

※利用者が要支援1、要支援2(要支援は予防介護給付対象)の場合平成29年3月末までに地域支援事業において実施し、平成30年3月末までに完全移行予定。

※要支援者の地域支援事業においては、報酬単価が下がり、今後の通所介護の事業所の運営方針にも影響がでてくると予想されると思われます。

 

それぞれのデイサービスの特色

※下記の説明はあくまでサービス内容の説明であって、上記のような法的根拠ではなく書き進めていきます

小規模型デイサービス

小規模型デイサービスは少人数なのでこじんまりしてアットホームな感じがあります。食事、入浴、送迎が基本であり、それ以外の時間はレクリエーションや個人の趣味活動などが行われています。時間としては6~8時間程度のサービスが多いです。小規模のデイサービスの男女比は圧倒的に女性が多く、男性利用者が非常に少ないです。ある事業所は男性であると断られるケースもあります。

 

通常型デイサービス

通常型デイサービスは定員が多く、多いところでは40人規模の事業所もあります。サービス提供内容は小規模型と同様です。ただし、大人数なので社交的な利用者でないとなかなか紹介ができない状況です。時間は6~8時間が多いが利用者のニーズに合わせ短時間の提供や又家族の事情で利用延長などの対応をしてくれる事業所もあります。

 

リハビリ特化型デイサービス

リハビリ特化型デイサービスは文字通り、リハビリに特化したサービスで食事・入浴などの提供はありません。柔道整復師や機能訓練士が配置されているのが特徴です。

低周波やマッサージ、ジムにあるようなマシンを利用し下肢などの筋力をリハビリしています。しかし、通所する方の割合としては軽度の介護度の方が圧倒的に多く、重介護の利用者には対応ができない状況でもあります。(特に排泄に介助が必要であればまず受け入れてもらえないのが実情です。筋力アップというよりは維持目的な面がメインです)

 

入浴特化のデイサービス

こちらのデイサービスの多くは午前のみ・午後のみの短時間デイサービスです。
これも文字通り入浴のみの介助で、食事などの提供はありません。この利用者は非常に男性が多いのが特徴的でもあります。
午前・午後で入れ替わる短時間デイサービスのケースがほとんどです。

 

療養通所介護

療養通所介護はほぼ提供しているサービス事業所は少ないです。理由としては看護師の確保が難しいことと、利用対象が難病などの重介護の利用者が多く、たとえ看護師が配置義務だとしても9名の重介護者を対応するのはかなり困難であるということが挙げられます。(鼻から管を入れた経管栄養、胃に穴をあけて直接栄養を摂る胃瘻や痰の吸引(サクション)と医療行為が多いため対応自体難しいのではないかと思われるのが特徴です。経営的には、よほどのことが無ければ事業所的には赤字にしかならないでしょう。

以上がデイサービス(通所介護)の説明ですが、似たような通所型サービスに通所リハビリテーション(以下デイケア)があります。

デイサービスとデイケアの違いは、デイケアは医師の指示が必要であり、指示がないと利用できません。後は看護師とリハビリの専門(理学療法士・作業療法士)の配置義務があります。

デイサービスは利用するにあたり利用者自体が選択できますが、デイケアの場合はほとんど利用できない場合があります。

しかし、デイケアにリハビリの専門スタッフがいたとしても全員の個別的なリハビリの提供は不可能であり、1日数名の利用者のみが個別リハを受けることができます。

この個別リハを目的に通所している人も多く、リハができないなら通所を終了するケースも多く、(特に男性が多い)そうなると実際の提供するサービスは食事・入浴・送迎・レクリエーションであり、デイサービスと何ら変わらないのが実情であります。

デイサービスは男性には非常に不人気で家族やケアマネは通所してもらいたいところだけれど、「あんなままごと的な所に行けるか!」拒否反応が非常に強いのが多いです。

大抵お試しで通所したらかなりの確率で利用に至らないことが多いです。理由は女性のように社交的でないのが理由なのではと推測されます。

そのため、男性に特化したデイサービスができてくれると多くの家族やケアマネは期待しているのですが、実際は、いかに。

反対に、こういったデイサービスが出来た暁には集客には困らなさそうです。

 

特色ある施設こそWEBで集客を

先ほどこういった施設があると集客には困らなさそうだ、というような内容の解説をしましたが、それぞれ施設にはやはり特色というものがありその特色と需要がマッチした時には爆発的な集客効果を生み出します。

そしてその特色ある施設ができた暁にはまず、Webで集客をするというのが最近の時代の潮流の一つでもあります。

なぜWEBなのか、というところですが、まず特色がある施設というのはそれだけ他にライバルが少なく、またその事業所の少なさゆえに絶えず利用者さんや利用者さんのご家族様がインターネットで情報収集をしている可能性が高いということです。

そのためWebを利用することで、より効率的に本当にその特色ある施設を必要としている方の所に情報をリーチさせることができるというわけです。

編集チームでは、中小介護施設のWeb活用術ということでWebを活用した中小介護施設向けの集客方法についてマニュアルを作成しています。

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そしてWebでの集客にご活用ください。

 

介護施設営業再強化への道②中小介護施設のウェブ活用術

 

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