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満室経営を維持!介護福祉施設・高齢者住宅の入居待機者のフォローアップ手法

介護福祉施設や高齢者住宅の運営において、常に満室経営を維持しようと思うと、入居待機者のフォローアップが重要となります。通常の賃貸マンションの経営でも同じことですが、空室損失には経費計上されないためか、無頓着になりがちです。
待機者とのコミュニケーションを図り、いかに空室損失を防いでいくのかについて、今回はその手法についてふれていきます。

 

まず入居待機者のフォローアップには、入居待ちをしている方のリストを作成することが重要です。入居待機者の中には、他社が施設を開設した際にそちらに入居してしまう場合もありますから、常に最新情報に更新していくことが大切です。介護福祉事業者の中には、入居待機者の数について、全く頓着ない方もありますが、常に入居待機者がどれくらいあるか、数値を把握しておくことは大切です。ちょうど、システム会社や建設会社の受注残という経営指標と同じように、介護施設の売上の先行指標として管理すべき項目といえるのではないでしょうか。

 

続いて、入居待機者のフォローアップについては、ニュースレターやイベント情報のご案内、年賀状、電話でのコミュニケーションが必要となります。

この入居待機者と継続してコミュニケーションをとり続けることは、案外難しく、継続的に取り組める介護福祉施設は少ないのが実情です。 このニュースレターやイベント情報のご案内には、一筆でも構わないので、手書きでメッセージを入れると効果的です。ご利用者個人に向けたメッセージが一言あるだけで、待機者は「自分のことを気にかけてくれている」と感じます。このひと手間が他社の施設の事務的なニュースレターや広報誌と大きく差をつけることになります。
待機者へのフォローアップの良し悪しにより、次の施設を展開できるかの成否が左右され、事業が拡大するか否かの分岐点となるケースも多くあります。

 

次に入居待機者のフォローアップで大切なことは、施設スタッフとあたかもコミュニケーションをとっているような感覚をもってもらうため、スタッフの顔写真やメッセージを載せることを徹底しましょう。仮に施設に訪れる機会がなくても、親近感を高めていただける、そんなフォローアップが理想的です。

待機者があるということは、現状は満室経営かそれに近い状態ということであろうと思います。ここで手を緩めることなく、待機者のフォローアップに経営資源を割いていくことで、安定的な満室経営に近づけ、盤石の施設運営の一歩を踏み出しましょう。

 

 

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