正面の理 側面の情 背面の恐怖
元弁護士で先日亡くなった中坊公平さんが残した、
人を動かすための3つの要素です。
「正面の理」は、理路整然と道理にあった理詰めの付き合いや指示を出すことを言い、
「側面の情」とは、愛情を持って声をかけたり世話を焼いたりすることを指し、
「背面の恐怖」とは、怠けた場合にどうなるかを示し、危機感をあおる
ということです。
それぞれの意味合いに加えて大切なのは、この3つの優先順位です。
あくまで最初に来るのは「理」であり、
「情」や「恐怖」が先にくると、バランスが崩れるということです。
上司によっては、「恐怖政治」のように権限とルールだけを振りかざしてマネジメントしようとする人がいますが、それでは一時的には人は動いたとしても、徐々に部下の気持ちも離れていってしまいます。
人それぞれ個性があり、マネジメントスタイルも様々ですが、
やはり長い目で見て、
「情」だけの上司というのは、部下から人気はあっても根本的な解決ができない傾向にありますし、
かといって「理」だけでは人もついてこない・・・、
というように、やはりこの3つの要素でバランスをとること真理を突いているような気がします。
経営者や上司の方は、一度この基準で自己客観視されることをお勧めします。