重油に水を加えたエマルジョン燃料で燃費改善
重油に水を加えてコストダウンする新技術
重油などの燃料を大量に使用する企業様に有効なコストダウンのための提案です。
高精度なナノエマルジョン燃料を精製するナノフュエル株式会社(旧社名ナノマイザージャパン株式会社)では、食品メーカー工場の大型ボイラーや造船会社の大型船舶のエンジンへの技術供与により重油などの燃料コストの削減を提案、コストダウンの成果をあげています。
同社のナノエマルジョン燃料は高度な独自の微細化技術を活用することにより、油膜を極限まで薄くすること、油滴を極限までの微粒化することが実現されており、燃費効率の大幅な改善を可能としています。
重油などの燃料に水を加えて、コストダウンができたらというのは、常識的に考えて、誰もが無理だと思うことなのでしょうが、ナノフュエル社は水を極限まで微細化する特殊な技術を用いることで、燃料の基本性能を維持したままで、コストダウンを実現することに成功しています。同社が供給するナノエマルジョン燃料はPM,NOxの削減にも有効で環境にも良い次世代の燃料として期待されています。
同社の微細化技術で製造されたナノエマルジョン燃料は他社のナノエマルジョン燃料が90分程度で形を変えてしまうのと比較して、水粒子の形を製造直後とほぼ形を変えることなく、維持できるなど多くの技術優位性があります。
このナノエマルジョン燃料、及びその設備については、既に大手造船会社などでテスト運用が実施されており、5%~10%の燃料コストの削減効果が確認され、特に燃料を大量に消費する船舶エンジンやボイラーなどには有効な技術であることが実証されています。また、大手の民間売電事業者では、ナノフュエル社の設備を購入し、燃料の大口需要家である顧客企業やグループ会社に燃料の削減効果を提案した上で、レンタルする事業を開始している企業もあります。
燃料タンクと燃焼設備の間に設置するだけのインライン方式が採用されており、省スペースで設置工事も非常に簡単であることで、導入費用についても例えば、大型ボイラーへの設置であれば、数百万円程度とイニシャルコストについても比較的安価におさえられています。ボイラーの使用燃料にもよりますが、月間に数十万㍑を使う大型ボイラーであれば、導入コストは1年~2年程度では回収できる事例が多く、大量に燃料を使用する大型施設や工場などでの検討が増加しています。
同社の設備の有効性が実証されているのは、大型ボイラー、アルミ溶解炉などの工業炉や、陸用発電機エンジン、舶用主機エンジンなどがあります。
液体バイオマスでの発電も可能な技術
東日本大震災の原発事故から自然エネルギーへの注目度は一段と高まっています。ソフトバンクの孫正義社長も太陽光発電などの自然エネルギーの導入拡大を訴え、実際に事業に乗り出しています。
米国や欧州連合(EU)ではバイオ燃料の生産は増加し続けており、石油消費量に占めるバイオ燃料の比率は2%以上に到達しており、この比率は今後も上昇していくことでしょう。
米国では既にガソリン消費量の約1割はエタノール燃料に置き換わっているという事実もあり、世界的に自然エネルギー、環境にやさしいバイオ燃料の研究は加速度的な進捗をみせています。
ナノフュエル社のナノバイオ燃料は植物原油を同社のナノテクノロジー技術を駆使することで、リンなどの含有物を除くという複雑でコスト高な精製処理を経ずに直接燃料としてディーゼル機関に使用することができるというものです。
液体バイオマスでの発電が可能となった技術はナノフュエル社のものが世界初であり、現在、エネルギー関連の事業者や一部の地方自治体から導入検討や業務提携などの引き合いも多く、今後のエネルギー事業の拡大が期待されています。